今まで描いた猫の水彩画を使って、管理人の描き方を紹介。
大体いつも30分ちょっと、1時間弱で仕上げています。
以下は形をとった後の進め方です。(詳しい形のとり方は技術の説明を見てください。)
1.まず、塊を意識して大きな面の向きを描く
石とか木の塊から掘り出すような気持ち。
毛の柄もこの時点では考えない。単色の物体だと思って描く。
今まで管理人が描いた猫の絵を参考に、解りやすく大体どう捉えているかの目安を白で描き込んでみました。
場面はまだ猫というより大きな塊を意識して描いている段階。
要するに、猫を撫でたときを想像したら、「頭はこういうカーブになっていて、耳がこういう角度で立ってて・・」と色々表面の変化が浮かんでくると思いますが、そういう変化を描き示しておくことが重要ということ。(でも、実際に触りながら描かない事。練習にならない!)
もちろん、この画像の様に太い線を実際に入れるのはあまりオススメしませんが、頭の中では常に「面の向きの変化」を意識しておくべきだと思います。
2.明るい方からオウトツを描く
光が右上から当たってるなら右上から、左から当たってるなら左から、さっき分けた大きな面の中にあるオウトツを描いていきます。
明るい方から描く理由は、薄い色を基準にしてより強い色を置いていく方が絵全体が強くなるからです。暗い所から描いてしまうと、紙の白との対比でどうしても弱い色を置きがちになります。詳しくはこちらで説明しています。
3.徐々に暗い色へ移行していく
明るい部分を描いたらその隣の少し暗い部分、さらにその横の暗い部分・・と徐々に暗い色をのせて行き立体を表現します。
4.あとは好きに「猫」的なパーツを描き加える
鼻や口、髭に耳や目。透明水彩は下の色が透けて見えるので、今まで苦労して描いたオウトツが生かされていい感じに仕上がるはずです。
でももし、そういうパーツを描きすぎて立体感が無くなってきたなぁと思ったら、1・2・3の作業に戻ってもう一度全体をしっかり見て描く事です。
物の色の違い(毛の柄や目の色)と面の変化により色の変化は分けて考える方が立体感を出しやすいのです。
仕上がり↓
ところで、管理人はかなりザックリとラフに描く作風なのですが、「もっと写実的に」とか「もっと繊細な感じがいい」という人は自分の好みに合わせて2と3の作業の精度を高めればよいと思います。
管理人の絵をみればかなり大きな面を残しています。本物の猫にそんな大きな面(平らな表面)はないですから、より忠実に描きたい人は良く見てその変化を丁寧に写し取っていく事をお勧めします。
その他の猫絵↓
制作過程の動画↓
(↑猫は07:35~と13:15~)
もっと詳しい描き方は以下の記事を参考にしてください。
プリント販売もしております。ご興味あればご覧ください。
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