水彩画の描き方 「髪の毛」

髪の毛の描き方 図解 人物
初めは縦横2、3本の線を意識することから始まります。
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このサイトに「髪の毛」というワードで検索して来られる方が案外多いので、少しだけ髪の毛の描き方に注目してみます。

管理人自身は特に顔はこう描く、髪はこう描く、という部位に合わせて意識を変えることはないのですが、それでも少しだけ気に留めている事を上げると・・

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(1)ハイライトを正しく決めて、塗り残す(若しくはマスキングする)

やっぱりツヤのある髪の毛の方が魅力的です。着色する前にしっかりここが一番明るいという部分を決めてから描き始めます。

もちろん、これは髪に限った話ではなくて瞳なんかも光の反射をマスキングしておけば格好良く仕上がります。

そしてハイライトを保護したら、その周辺の明るい部分から描き始めます。決して暗い部分から始めないように(理由は技術の説明を見てください)。下のサンプルだと頭頂部付近から色をのせていき、徐々に暗い方へ移行していきます。側面の頬の方を向いた暗い面を描くのは一番最後です。

暗い所まで描き終ったら最後にハイライトのマスキングを取ります(サンプルではマスキングしていません)。真っ白い「紙の白」があらわれるので、必要に応じてその部分を加筆してバランスをとると良いです。

水彩とくに透明水彩は油絵の様に最後にホワイトで強い白を置くことが出来ないので、紙の白を大切にするよう心掛ける事をお勧めします。

髪の毛の反射・ハイライトの解説。

一番明るいのは光を直接反射している部分。そこを保護しつつ明るい部分から描いていく。

(2)黒い絵具は使わない

これは全くダメということでなくて、管理人の場合は、黒っぽい部位を描く場合はいつも青系と茶系を混ぜた色で塗り始めるのです。

これは明るい色から塗っていくという、絵の定石にもちゃんと通じてると思っています。なので、黒を使うのは最後の最後です。もう一歩強くしたいな、という時使うようにしています。

もちろん、始めから黒を使うのが不正解なのではありません。結局は仕上がり良ければ、過程はそれほど問題になりません。

でも、もし髪の毛=黒い絵具という考えが頭にあるなら、それはなくした方がいいと思います。

(3)いつも以上に面の向きを意識する

特に黒髪の場合ですが、暗い色の部位を描くのは明暗の差が少ないので、感覚で物のオウトツを捉えるのが難しいと思うのです。

なので、しっかり面の向き(オウトツ)を頭の中で思い描きながら、その面の変化を画面に描き示す事を意識するといいです。(面やオウトツの解説はこちらを見てください

髪の毛の描き方 図解

初めは大きな面の向きを意識することから始まります。決していきなり細かい筋を描かない事です。

以上。

この3つを意識していれば、大体どんな髪型でも描けます。

あと、仕上げ方の好みは人それぞれなので、髪の毛一本まで描きたい人はどんどん細かい面を意識して描けばいいですし、ざっくりした表現が好きな人は3つぐらいの大きな面でとらえて大きな筆で素早く描けば、生き生きとした画面になると思います。

動画も参考になるか分かりませんが、良ければどうぞ。

以下、追記(2014.9.30)

さらにもう1つ髪の毛に注目した動画を作ってみました。

やはり、他のモチーフと描き方の違いはないのですが、面の捉え方を図解していますので、こちらも参考にしてください。

どんなに複雑なごちゃごちゃした髪型でも、単純な線を意識する所からはじまって、徐々に細かい所を見ていき、行き詰まったらまた初めに戻るのです。

何を描くにしても、それしか方法はないと思います。

さて、次回は岩の描き方でも説明しようかなと思います。

岩は髪以上に慎重に設計図を描くように描き進めないと、それっぽく描けないので非常に難しいです。管理人もいいお手本をしめせるとは思えませんが、何とか頑張ります・・

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