水彩画の描き方 「自動車」 愛車を描こう! 

自動車を描いた水彩画の完成図です。 描き方
マスキングをとったら、ライトやホイールがよりシャープに格好良くなったと思います。
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今回は自動車の描き方です。

管理人の愛車スズキのKeiがモデルです。例によって写真をみながらの制作です。

みなさんもお気に入りの写真をもとに描くと良いと思います。

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1.下絵

今回は絵葉書の場合と違って、エスキースを小さなスケッチブックに描いてから、それを転写し下絵とします。

形のとり方は技術の説明ページを参考にしてください

(1)外側

まずは外の輪郭線を中心に形をとっていきます。

単純な形を組み合わせる感じで描いていきます。

単純な形を組み合わせる感じで描いていきます。

車の場合は特に線の角度が重要なので、内を描いていく前にしっかり角度を測って形を取った方がいいです。

輪郭線だけで自分の車だってわかるぐらいにしとくと良いです。

(2)内側

そして、外側(輪郭線)がある程度決まったら、内側を描いていきます。

内側の線の角度もしっかり取っていきます。

内側の線の角度もしっかり取っていきます。

右のミラーの位置が決まったらそこから線を正しい角度で伸ばして左のミラーの位置を決める。そういった感じで、パーツの形をとっていきます。

また、大きなオウトツの場所も設計図を描くつもりで印をつけておくと良いです。上の図では地面に対して垂直な面に斜線をいれて、ブロック分けしています。

(3)下絵完成

エスキースが仕上がったら、それを本制作用の水彩紙に転写します。

最終的なエスキース

最終的なエスキース

簡単に転写するためにエスキースをトレーシングペーパーにコピーします。コピー機でもプリンタ複合機でも大丈夫です。この方法だとエスキースを拡大縮小して、サイズを微調整できるので非常に便利です。

ただし、トレーシングペーパーがあまりにも薄いと詰まってしまうと思うので、少し厚めのものを使います。(管理人は50g/m2のものを使っています)

拡大コピーしました。

拡大コピーしました。

そして、トレーシングペーパーの裏側を柔らかい鉛筆やパステルで塗りつぶします。

手元にあるならパステルなど色のついたもので塗った方が良いです。下の様に鉛筆で塗ってしまったらエスキースの線が見えなくなってしまうので・・

鉛筆で塗ってしまいましたが、お勧めはパステルなど色のついたものです。

鉛筆で塗ってしまいましたが、お勧めはパステルなど色のついたものです。

あとはトレーシングペーパーを水彩紙に重ねて、上からボールペンでなぞれば転写できます。

小さなエスキースが大きくなりました。準備完了です。

小さなエスキースが大きくなりました。準備完了です。

ここまでの動画は↓

2.着彩

下絵が仕上がったら色をつけていきます。

が、その前にマスキングをします。詳しくは用語説明をみてください。

(1)マスキング

ライト部分の光の反射やホイールなどのエッジ部分をマスクすると、シャープな仕上がりになるので、自動車を描くときは特に重要です。

もちろんマスキングしないで描いてもそれはそれで面白いと思います。

分かりにくいですが、少し盛り上がって見えるところがマスク液を塗った部分です。

分かりにくいですが、少し盛り上がって見えるところがマスク液を塗った部分です。(ドアノブやホイール部分)

(2)色分け

いよいよ着彩です。より詳しい解説は「技術の説明」をみてください

まずは大体の色を塗り分けます。

ボディの色、タイヤの色、窓の色を選んで塗ります。

のっぺらぼうみたいですが最初はそれでいいのです。

のっぺらぼうみたいですが最初はそれでいいのです。

(3)オウトツ(陰影)を描く

色分けが終わったら、大きなオウトツから描いていきます。これが陰影に繋がっていきます。

大きなオウトツとは所謂「明中暗」の事です。明るい所と、中間の所と、暗い所です。

陰ではなくオウトツで捉えるなら

ア 上を向いている所

イ (地面に対して)垂直な所

ウ 下を向いている所の三つです。

実は、この大きなブロックは上の写真ですでに描き分けてしまっているので、もう少し細かいオウトツを描いた段階の写真を載せます。

上を向いている面より、垂直な面の方が暗いのがわかると思います。さらに下を向いてる面はより暗いです。

これは大きなブロックの中でも同じことが言えます。例えば、ボンネットの隙間のラインは面が下を向いているから暗い筋を作るのです。

大きくブロック分けし、その内側のオウトツも描いていきます。

大きくブロック分けし、その内側のオウトツも描いていきます。

大事なことを書き忘れていました。

描き進めるときに絶対守るべきことは、明るい所から描くという事です。今回の場合ならボンネットやルーフのオウトツを描いてから、ボディ側面などを描いていくと良いです。

その後、少しだけ見えるボディ下部やタイヤを描いていくとスムーズに滞りなく制作が進むと思います。詳しくは「技術の説明」ページに載せてますので、興味のある方は読んでください。

明るい所を描いてから、そこに合わせて暗い所を描きます。

明るい所を描いてから、そこに合わせて暗い所を描きます。

あとはもう好きな所まで細かく捉えて描けばいいだけなんですが、細部を描いていると、部分的に描きすぎたり、間違ったオウトツを描いてしまったり、バランスが悪くなることが良くあります。

そういう時は水で濡らしてティッシュなどでポンポンたたくことで、描いたものを洗い、もう一度描くと良いです。

大分仕上がってきました!

大分仕上がってきました!

(3)仕上げ

どんどん内側を描いていくと、最初に描いていた輪郭線付近の面が相対的に弱く見えてきます。最後はそういう奥の面を強くする意識をもって仕上げると良いと思います。

あとは目を細めてぼんやり眺め、極端に明るすぎる部分や暗い部分がないかチェックして、バランスを整えます。

マスキングをとったら、ライトやホイールがよりシャープに格好良くなったと思います。

マスキングをとったら、ライトやホイールがよりシャープに格好良くなったと思います。

因みに、背景を描く場合は、始めに背景を描いてから、メインの車を描くと捗ると思います。

着彩編の動画は↓

質問などお気軽にどうぞ(^^

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