前回は髪の毛の描き方を管理人なりに説明してみましたが、もう一つ良く検索されるワードで岩の描き方というのがあります。今回はその岩というモチーフについて考えてみます。
(尚、今回は岩の写真を参考に描いていますが、外で写生する際も有効な捉え方だと思います。)
岩の難しさ
以前も書きましたが、管理人はモチーフが何であろうと、捉え方・描き方を変えるべきではないと思っているのですが、それではこの記事の意味がないので、岩を何枚か描いてみて感じたことを書きだしてみます。
(1)規則性がない
良く検索されるという事は、岩を描くのが難しいという事だと思うのですが、今回描いてみて管理人もちょっと挫けそうになりました。
その理由ですが、面の変化に規則性が少ないためだと思います。
前回の髪の毛ならどんな髪型であろうと、人の頭の形に沿っていますし、ウェーブした髪でも、一定のリズムが存在するのですが、そういったリズムが岩には殆どないのです。
その為、面の変化を捉えて、それを描くだけでも一苦労です。
(2)色がまだら
これは描く岩によるんですが、大体の岩は色がきれいに一色ではないです。もちろん、自然の物はなんでもそうなんですが、この色がまだらという事で、さらに面の変化を捉えるのが難しくなっています。
要するに、色の変化がオウトツによるものなのか、ただの岩の色の変化なのかが判別しにくいという事です。
描く際の手順
上記の難しさを考えると、岩を描くときのコツは、感覚に頼らないって事でしょうか。
もちろん上手い人は感覚だけで、すらっと描けてしまうのかもしれませんが、管理人の様になかなかスマートにいかない人は、基本に立ち返ることだと思います。
(1)まず、大きな面の変化を線で描き示します。
(2)次は目安として、軽く色をつけておきます。今回は右側が明るい面となるので、左側の面は徐々に暗くします。
(3)明るい所から、さらに細かい面の向きを描いていきます。
(4)明るい所が終わったら、左側も同じように描いていきます。暗い所の面の変化は、目で捉えやすいので、結構スイスイ描けると思います。
(5)最後に、明るい所の変化をもう少し丁寧に調整して、完成です。
因みに、今回管理人は下絵を描かずに、直接水彩で描き始めていますが、ちゃんと鉛筆で下絵を描いてからでも、もちろんOKです。
初めのうちは鉛筆で面の変化を追って、形を頭の中に入れてから着彩するように心がけると良いと思います。
↓動画では他の例も載せていますので、参考にしてください。
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