水彩紙の事

色々な水彩紙 水彩画
管理人が使っている水彩紙たち。特にホルベインのクレスター水彩紙にはお世話になっています。
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次は「布」とか描きたいな~と思いながら、なかなか手が回らないので、今回は絵はなしです。

その代りに、水彩紙の事について少し考えてみます。

色々な水彩紙

管理人が使っている水彩紙たち。特にホルベインのクレスター水彩紙にはお世話になっています。

画材店で水彩紙を見ていると種類や価格が様々で、いったいどれを使えばよいのか分からない事があると思います。正直、管理人も値段の違いで、”どこまでなにが違うのか分からない”のですが、ハッキリと機能が違う点を挙げてみると・・

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目の粗さ

大体、細目・中目・荒目と3種類あります。

どう選べばいいのかと言えば、自分の絵にあったものを選ぶべき、というしかないのですが、細目は字の通り細かく丁寧に描きたい人に向きます。

ただ、殆どの人は中目で問題がないと思います。管理人も中目を使っています。

特に荒目に関しては、これを使う必然性がある絵ってどんなタイプの絵なんだろう・・と考えてしまいます。

それぞれ仕上がりに違いはあるのでしょうが、そんな違いを気にするよりもっとやるべき事があるだろう~と自分には言い聞かせています。

もちろん、そういう細かい部分に拘りを持ち、”上手く活かせている人”は尊敬しますが・・。

中性紙?

これも良く目にする文字ですが、案外意識したことがないかと思います。はい、管理人もそうでした。

どうもこれは水彩紙の保存性に関係があるようで、製紙の段階で使う薬品や染料を酸性の物から、中性もしくはアルカリ性のものに変えることで、紙が劣化する原因の一つである酸をなくし、保存性を良くした紙の事らしいです。

因みにメーカーによってはNpHという表記を使っていますが、このpHは水素イオン指数の事で、NpHはNatural(pH)という意味らしいです。

値段の違い

これが一番良く分かりません。高いからいい絵が描けるの?そんなわけないでしょ?と思いますが、やっぱり違いはちゃんとあります。

調べてみると原料が何より大きく違います。

高い紙はコットン100%です。安い紙はパルプが混ざっていたり、パルプだけだったりします。

一般的には化学パルプで作られていても、コットン紙と呼んだりするのですが、ここでいうコットン100%とは要するに木綿100%の事です。

では、原料の違いで一番何が違うかというと、強度だと思います。

水彩は修正が難しい画材なので、安い紙だと、何度も水で洗ったり、こすって消したりしていると、ボロボロになってしまいます。

そういう意味では、高い紙は丈夫なので、表現の幅が広いと言えますし、初心者の人ほど良い紙で描いた方が良いとも言えます。(逆にうまい人は道具を選ぶ必要はない気もします)

あと、発色の違いがあるとも言いますが、良い発色なんていうものは、それこそ自分の絵に合ったものを選ぶべきだと思いますので、”高い紙の発色を選ぶ必然性はあまりない”と思います。

ただ、実際試してみて、好みを判断することは必要です。

管理人もいっつも、中ぐらいのランクの水彩紙(中目)で描いていないで、偶には高級水彩紙を使ってみようかなと思いました。

2014.10.19追記:

少し高めの水彩紙を買って描き比べてみました。値段の違いの項目では原料の違いしか指摘せず、具体的な例は出せなかったのですが、描き心地でハッキリとわかる点がありましたので、追記します。一番違う点は紙の吸い込みの強さです。高い紙、おそらくコットン100%の紙の特質だと思いますが、水彩絵具を塗って乾くと、その色がしっかり紙に定着します。なので、乾いた後に水で洗っても色は落ちにくく、そういう意味では修正は難しいです。その分、前に引いた線がしっかり残ってくれるので、下の色が透ける透明水彩絵具の特徴を活かしやすいともいえると思います。

初心者の人ほど良い紙で・・と書きましたが、これは訂正した方がいいかもしれません。技術のレベルではなくて、用途(作品用かスケッチ用か、など)で使い分けるべきだと思いました。高い紙ばかりは使えませんからね・・

詳しくは次の記事で書いていますので、そちらもご覧ください。

参考サイト:「水彩紙・スケッチブック」 ホルベイン工業株式会社(http://www.holbein.co.jp/)2014.10.11 21:23参照

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